呼吸器疾患を防ぐ!禁煙外来で受けるニコチン置換療法

タバコにはニコチンなど200種類もの有害物質が含まれています。1日に1箱以上吸う方は、ニコチン依存症になります。1日喫煙本数×喫煙年数=200以上なら、健康保険の治療対象となりますから、一度禁煙外来を受診しましょう。

肺がんの危険因子です

禁煙補助薬には、貼付薬とガムの2タイプがあります。その効能は禁煙時のイライラ感を沈めたり、集中力の欠如の緩和したりします。これらによる断煙治療法をニコチン置換療法(NRT)といいます。

ガム…ガム1個中にニコチン2mgを含有し、普通30分くらい有効とされます。噛むのではなく口の中に押し付ける感じで用い、徐々に喫煙量を減らします。体内での持続時間・吸収スピードは、タバコと貼付薬の中間です。これらは例えばニコレット(武田薬品)、ニコチネル(ノバルティスファーマ)などがあります。

貼付薬…貼付薬の中でもパッチ薬と呼ばれるタイプで、仕事上の理由などでガムを噛むことが難しい人向けに開発されました。皮膚を通じてニコチンを取り入れ、1枚で24時間の講が期待できます。体内での持続時間は長く、吸収スピードはゆっくりです。シガノン(大正製薬)、ニコレットパッチ(武田薬品)などがあります。選び方と正しい使用法は薬剤師に相談しましょう。

日米の医療機関における耐性菌の分離状況

1940年代にペニシリンが大量生産されるようになり、その後様々な抗菌薬が開発され、細菌感染症の治療は著しい進歩を遂げています。その一方で、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌などの耐性菌の問題が、世界中で注目されるようになりました。

CDC(米国疾病対策センター)の報告によると、1992年では病院感染の原因菌としてのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の分離率は35.9%でしたが、2003年には59.5%にまで増加しています。また、腸球菌の28.5%がバンコマイシン耐腸球菌であることが報告されています。

日本においても、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌が病院感染の重要な起因菌であると認識されてから15年以上が経過し、分離される黄色ブドウ球菌に対してメチシリン耐性黄色ブドウ球菌が占める割合は60〜70%と、米国同様に高い耐性率となっています。

これらのほかにも、多剤耐性緑膿菌、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生菌、多剤耐性アシネトバクターなどが注目すべき多剤耐性菌です。現在、米国における医療関連感染の70%は多剤耐性菌によると推定されています。

循環器疾患の治療薬の服用について

血圧や脈拍を測って、体内に薬が入ったことによる体の変化を観察します。なぜ、血圧や脈拍を測る必要なのでしょうか。虚血性心疾患は動脈硬化が原因で起きるので、高い血圧を下げるために降圧剤を飲んでいる人が多いからです。また、心臓の血管を広げて発作を予防する硝酸薬や、不整脈に対する薬も処方されますが、これらの薬は血圧を下げたり脈拍を調整したりします。

入院中には看護師が血圧や脈拍を観察し、医師はその情報をもとに治療を行いますが、退院後は自分の普段の血圧や脈拍を知っておくことで、薬が良い状態で効いているかどうかを判断することになります。また異常の早期発見にもつながります。できれば毎朝時間を決めて電子血圧計などで測定し、外来受診の際に医師にその数値を伝えると良いでしょう。

狭心症などの症状が出なくなった、症状が軽減したかなど、薬が効いているか観察します。入院前にあった自覚症状が出なくなったり、落ち着いていれば、薬は効いています。また、ニトログリセリンの舌下スプレーなどは即効性で、薬の効果がはっきり分かります。効かないときは要注意です。血液検査や心電図検査などでも、薬の効果が出ているかを確認します。

その薬が、最も効果を発揮する血液中の濃度が維持されているかを検査しながら、飲む量を調整して使う特殊な薬もあります。また、心電図をとって薬の効果を見ることもあります。いずれも外来で医師が定期的に確認してくれます。

心臓病に処方される薬はさまざまですが、薬を飲んでいるから病気が治ったと勘違いしないようにしましょう。循環器の薬は発作の予防や、病状の悪化を防ぐために飲むものです。一生飲み続ける覚悟で、服薬を生活の一部に組み込むようにしましょう。

何かおかしいと思ったら、迷わず薬局の薬剤師や病院の医師にたずねましょう。退院後に、薬が効きすぎたり、副作用が出ることもあります。次の外来受診まで我慢するのは危険なので、早めに病院に出向いて診てもらうか、電話で相談するようにしましょう。

副作用は薬によって違います。食欲減退や下痢、腹痛、発疹、むくみ、頭痛、排尿障害、肝臓の機能障害などが代表的なものです。副作用のない薬はありませんし、治療効果が必要ですから、飲み続ける必要があります。

副作用は、重大で服用を中止しなければならないものから、飲み続けることで改善するもの、量を減らすことで改善するものまでさまざまです。気になる症状が出たら、定期受診を待たずに病院へ行くか、連絡して医師の指示を仰ぎましょう。