日米の医療機関における耐性菌の分離状況

1940年代にペニシリンが大量生産されるようになり、その後様々な抗菌薬が開発され、細菌感染症の治療は著しい進歩を遂げています。その一方で、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌などの耐性菌の問題が、世界中で注目されるようになりました。

CDC(米国疾病対策センター)の報告によると、1992年では病院感染の原因菌としてのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の分離率は35.9%でしたが、2003年には59.5%にまで増加しています。また、腸球菌の28.5%がバンコマイシン耐腸球菌であることが報告されています。

日本においても、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌が病院感染の重要な起因菌であると認識されてから15年以上が経過し、分離される黄色ブドウ球菌に対してメチシリン耐性黄色ブドウ球菌が占める割合は60〜70%と、米国同様に高い耐性率となっています。

これらのほかにも、多剤耐性緑膿菌、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生菌、多剤耐性アシネトバクターなどが注目すべき多剤耐性菌です。現在、米国における医療関連感染の70%は多剤耐性菌によると推定されています。

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